HOME > コラム > ㉕『会議室にいる!困った人対策シリーズ』1

今回は、少し視点を変えて『会議室にいる!困った人対策シリーズ』として、お話をしていきたいと思います。以下に明記することをちょっと意識してもらうだけでより円滑で充実した会議が進行されることを願っております。会議をしていると困った人は必ずいるものです。たとえば、『人の意見をすぐに批判する人』、『逆に何もしゃべらない人』、『寝ている人』、『来ない人』などなど挙げればきりがないほどです。そんな人達を、『どうしたら傷つける事なく、かつ、困った事を止めてくれるのか?』についてお話していきます。
さて、今回のテーマは『話が長い人対策』です。

●こんな風に話が長い事はありませんか?経験上、「そもそも・・・」という言葉から入る場合、大抵話が長くなります。
聞かされる方は、最初こそ聞こうとする意欲があるのですが、1分を過ぎる頃から集中力が途切れ始め、徐々に週末の過ごし方などを考え始めます。
つまり、長く話をした所でほとんどの人は話を聞いていません。おそらくあなたも学生時代に聞かされた校長先生の話など、全く覚えていないのではないでしょうか?
聞いている人はほとんどいないはずなのに、話をする事が大好きな人は多いものです。さて、どうしたら話が長い人を傷つけず、話を中断させる事ができるのでしょうか?
そのやり方は、以下の3つの手順で行います。
<手順1> 相手の意見を要約する
<手順2> 相手の意見を認める
<手順3> 他の人に振るこれら手順の具体的な説明は次でいたします。

●<手順1> 「相手の意見を要約する」とは?「相手の話が長いな~・・・」と、気になりだしたらあなたはどうしますか?間違えても、「君の話は長いんだよ!」と言わないでください。
相手が傷ついた場合、以後、発言をしようとしなくなり、会議は停滞ムードがただよう事になります。話が長い人がいる場合、「あっ、ちょっといいですか?」と、話を一旦さえぎります。
そして、「少し頭が混乱してきたので、今までのお話をまとめさせていただいてよろしいですか?」とたずねます。そして、要約した話を伝え「以上で私の理解は合っていますか?」とたずねます。
この時、相手の話を要約し過ぎない事も大切です。
相手が頑張って3分話していたものを、あなたがわずか10秒くらいで要約されると、相手は何となくバカにされた気分になります。話は多少横道にそれますが、私はゴルフが好きです。
この時期は、ほぼ毎週ゴルフに行っています。
友人と飲みに行った際、私がゴルフの素晴らしさを熱く語れば語るほど、友人からは「良かったね」と、たったひと言で返されるため、私は不快な思いをしています。みなさんも似たような経験はありませんか?ですから、せめて20~30秒くらいかけて要約をしてあげてください。そして、相手が「あなたの要約で合っています」と言ったら次の<手順2>に移ります。

●<手順2> 「相手の意見を認める」とは?相手の長い話を要約した後は、『相手の意見を認める事』が大切です。具体的に言えば、「確かに、あなたの意見はとても素晴らしい所を突いていますね!さすがだなと思いました」と、相手の意見を承認して下さい。
『話が長い人の話が長くなる理由』は、「みんな、俺の話をちゃんと聞いてくれているのか?」という『心配』です。ですから<手順1>のように要約をしてあげて、「ちゃんとあなたの話を聞いていますよ」というメッセージを伝え、安心してもらいます。
その後、<手順2>で相手の意見を認める事で、相手の心に満足感があるようにします。

●<手順3> 「他の人に振る」とは?次にあなたが行う事は、「意見を他の人に振る事」です。1人の人が話をしすぎると、皆の緊張感がだれてしまいます。
ですから、<手順2>で話が長い人に満足感を持ってもらったら、「では、○○さんは、今の件をどう思いますか?」と、発言があまりできていない人に意見を求めたりすると有効です。
ここで、タイミングよく他の人に意見を振らないと、再度、話が長い人が話出してしまいますので気をつけてください。

●まとめ
ここまでお話した事を一旦まとめます。話が長い人を、傷つけずに話を止めてもらうには、以下の3つの手順が有効です。
1.相手の意見を要約する。話が長い人がいた場合「少し整理させてもらっていいですか?」と、タイミングのいいところでさえぎり、相手の話を要約します。
2.相手の意見を認める。要約してあげた後、「確かにそのご意見は大事ですね!」と、相手の意見を認める事で、相手に安心感を与えます。
3.他の人に振る。話が長い人が、安心感のあるうちに、「他の方の意見も聞いてみたいですね」と、違う人に意見を求めます。このような手順を踏みますと、話が長い人を傷つけずに話をストップさせる事ができます。これでも止まらない場合、会議のルールを事前に作っておく必要があります。
『1回の発言は2分以内』などのルールがあれば、誰からもうらまれる事なく、「あっ、○○さんごめんなさい、1回の発言は2分以内でお願いできますか?」と、言う事ができます。
もし、あなたの会社の会議で話が長い人がいたら、ぜひお試し下さい。

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